羽田空港で2024年1月2日に日本航空機と海上保安庁機の衝突事故が起こりました。
その事後報告としてハリーアップ症候群が原因ではないかと言われています。
ハリーアップ症候群の対策【7選】となりやすい人の特徴について調査したいと思います。
羽田空港の衝突事故でのハリーアップ症候群とは?
羽田空港の衝突事故
【羽田日航機炎上事故】
— NEWSポストセブン (@news_postseven) January 5, 2024
「CAのかたは、混乱が起きないよう必死に“立ち上がらず、落ち着いてください!”と叫んでいました。
パニック状態でしたが、その指示に従うばかりでした。ですが、機内の照明が消えて、どんどん暑くなってきたんです。… pic.twitter.com/39iGppla0w
羽田空港で2024年1月2日に日本航空機と海上保安庁機の衝突事故が起こりました。
年明けの事故として、当時はかなり衝撃的な事件でした。
その事故後の報告として
ハリーアップ症候群が原因?
といわれています。
ハリーアップ症候群とは?
ハリーアップ症候群とは
時間的余裕がない状況で判断力が鈍る現象
を意味するようです。
判断を迫られて正しい判断ができなくなってしまうことを指すようですね。
では、その対策としてはどういったものがあるのでしょうか?
ハリーアップ症候群への対策は?【7選】
①時間管理の改善
余裕を持ったスケジュール管理を行うように心がける
②セルフインスペクション
作業の節目で自己確認を行うような習慣づけをおこなう
③コミュニケーションの改善
- リーダーや周囲の人は「早くしろ!」などの言葉をかけず、「落ち着いてやれ」となど落ち着かせる声かけを行う
- チーム内で相互チェックを行う
④エラーを前提とした対策
- ヒューマンエラーは必ず起こるものと認識し、対策を予め講じておく
- ヒヤリハット事例を分析し、事故防止に活かす
⑤マニュアルの適切な運用
- 現場の意見を反映させ、実用的なマニュアルを作成し、見直しも行っていく
- マニュアルの内容を習慣化するまで徹底する
⑥自動化の導入
可能な限り手作業を減らし、自動化できるものは導入し、ミスの機会を減少させる
⑦ダブルチェックの実施
第三者による確認を行い、ダブルチェックで見落としを防ぐ
これらの対策がハリーアップ症候群への対策とあげられるようです。
ハリーアップ症候群になりやすい人の特徴や業種は?
なりやすい人の特徴
ハリーアップ症候群になりやすい人、陥りやすい人の特徴は以下のように挙げられます。
- 時間に追われている人
- 完璧主義者
- 優しい性格の人
ただ、なりやすい人の特徴はあれど、事前の対策によって
リスクを軽減し、安全性を向上させることができる
と思われます。
さらに、ハリーアップ症候群は航空業界以外の様々な業界でも問題となることがあるようです。
医療業界
医療現場では、ハリーアップ症候群が深刻な結果をもたらす可能性があります。
- 誤投薬: 忙しさから薬剤の確認が不十分になり、間違えて投薬をおこなってしまう。
- 患者取り違え: 病院での混雑による確認不足が原因で、患者を間違えて治療・処置をおこなってしまう
看護師や医師が急ぐあまり、重要な手順を省略したり、患者の情報を十分に確認しないことで、
重大な医療ミスにつながる可能性
が考えられます。
製造業や運輸業界
製造業でも、ハリーアップ症候群をもたらす可能性があります。
- 生産ノルマ:生産のノルマを達成する必要性から納期に追われる
- 安全確認の不足: 作業の効率を優先し、安全手順を省略してしまう
これらのように品質管理や安全確認が疎かになり、
製品の欠陥や労働災害につながる恐れ
があるため注意が必要ですね。
他の業種、さらには日常生活でもなる可能性があります。